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大将のお役立ちレポート

2021年6月25日 UP!

常に動き考える、八百屋を超えた八百屋さん

大正元年創業の歴史ある青果店で、大将の元樹さんは現在5代目。昔から「安かろう」ではなく、本当に良いものを選び・届けることを第一に営業してきました。質のいい品を仕入れるコツは、相手を信頼してまかせること。するとみんながんばってくれ、良い取り引きができるそうです。そのほか、奥三河や長野県の山間部にトラックで出向いて生産者をサポートしたり、取引先が希望すれば産地視察会も開催します。「頼まれたら断れなくて」と笑う大将が大事にしているのは、人の縁。知り合いから「何かやりたい」と相談されれば、加工会社などと協力して新しい展開を提案します。豊田市公設地方卸売市場もその「ご縁」の輪のひとつなのです。
そんな中、力を入れているのが学校給食とのコラボ。地元野菜を給食に使う取り組みは広がってきましたが、季節によって収穫できる作物が異なるため、安定供給するにはまだまだ困難があります。それに対して加工や冷凍技術を駆使し、年間を通して提供できないかを検討。また、学校で育てた野菜を地域の小中学校の給食で使うプロジェクトも準備が進んでいます。生徒がつくった作物を地域全体の学校に提供するサイクルは、食材への責任感も育てる食育。実際、生徒自身が食材に関わったときの給食の残渣率は、先生が驚くほど下がるといいます。
大将は、学校の家庭科の授業で頼まれれば魚のさばき方まで指導してしまいます(八百屋なのに!)。地域や学校、飲食店、生産者のみなさんを応援し、一生懸命働いて成果を出せる環境をつくる。ここには、そんな新しい八百屋さんの姿があります。

shop info

大正元(1912)年から100年以上、知立の地で営業を続ける青果物店です。企業やレストランなどに野菜をお届けするほか、生産者や飲食店をサポートしたり、地域の小中高校とコラボした食育プロジェクトを企画・実施するなど、八百屋を超えた取り組みを展開しています。
店名
株式会社 八百種商店
大将
斉藤元樹さん
住所
知立市宝町刈谷道117番地
電話
0566-81-0259
営業時間
6:00~19:00
定休日
日曜(5/2・3・4は知立祭りのため休み)
HP
http://www.yaotane.com/
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